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Shinichi Takeda

Shinichi Takeda

ミスター NO の 部屋

第003話 知りたい?

わたしのこと、知りたい?
どっちなのよ。
わたしのことなんて、どうでもいいじゃない。
それよりこの部屋…
大変なのよ。
窓、ないし。
ないっていったって、
あるわよ。
一つだけ。
窓が一つってどういうことかわかるわよね。
空気の対流がないのよ。
換気ができないの…
外の景色がみえないしさ…
外から見られる心配ないけどさ…
そんなところなのよ、ミスターNOの部屋って。
わかる?
こんなところに閉じこもってたら
ちょっと…
いやじゃない。
呼吸が苦しくなっちゃう。
もう…
そんななかで、
わたし、いろんなこと、
考えちゃって…
だって、ふつうのおんなのこだから…
ちょっと、強気なだけ。
短気と強気は、違うわ!
一緒にしないでちょうだい。
それじゃ、また、知りたいことあったら、
いってね。
書くから。
じゃ、また。

今日は、もう、これくらいにしておくわ。
だって、ひと晩で、3つも書いちゃったし。
次なんて、期待しないでね。
わたしの思いついたことしか、書かないから。
そんな脈絡なんてないのよ。
これ、小説じゃないから。
わたしの心のつ・ぶ・や・き。
わかった?
じゃ、またね。

みんなの原稿の枚数みてたら、ものすごいじゃない。
わたし、そんなに書かないから。
面倒なのきらいなの。

(つづく)

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